肺換気と肺胞換気の違いとは
肺換気(Pulmonary ventilation)とは
肺換気は、呼吸筋(横隔膜と肋間筋)の収縮・弛緩により、空気が肺全体に出入りするプロセスです。横隔膜が収縮すると胸腔容積が増大し、胸膜腔の圧が負になるため、鼻・口から空気が吸い込まれます。横隔膜が弛緩すると肺が元の形に戻り、空気が外へ排出されます。
肺胞換気(Alveolar ventilation)とは
肺胞換気は、肺胞内部の空気が血液中のガスと交換される実質的な換気量を指します。肺胞と毛細血管の間で酸素は肺胞から血液へ、二酸化炭素は血液から肺胞へ拡散します。したがって、肺胞換気は実際にガス交換が行われる空気の量です。
肺換気と肺胞換気の違い
肺換気は呼吸道全体を含む空気の総流量で、死腔(解剖学的・機能的)を含みます。一方、肺胞換気は死腔を除いた、実際にガス交換に寄与する空気量です。言い換えれば、肺換気は「空気が肺に出入りする全体量」、肺胞換気は「ガス交換が行われる肺胞での実質的な換気量」となります。
