不安定脚症候群(RLS)の治療薬まとめ

不安定脚症候群(Restless Leg Syndrome、RLS)は、睡眠中や安静時に脚に不快感が生じ、動かさずにはいられなくなる状態です。症状は人によって異なり、脚が這うような感覚、焼けつくような痛み、足が引っ張られる感覚などがあります。神経障害、糖尿病、パーキンソン病などの基礎疾患を持つ人は、RLSを発症しやすいとされています。軽度の症状は生活習慣の改善(アルコール・カフェインの摂取制限、鉄分の十分な摂取など)で対処できますが、中等度から重度の場合は薬物療法が有効です。

Lyrica(リリカ)

  • 米国国立医学図書館とNIHが共同で運営するMedlineが2009年4月に報告したところ、リリカはRLSの症状緩和に有効である可能性が示されました。リリカは線維筋痛症やてんかん、抗不安薬として既に承認されており、マドリッドの睡眠研究所の調査では、服用した患者の約75%が研究期間中にRLS症状を示さなかったとされています。2023年現在、FDAはRLSに対する適応を正式に認可していませんが、多くの医師がオフラベルで処方しています。

ドーパミン作動薬

  • ドーパミン作動薬はRLS治療の第一選択とされることが多いです。パーキンソン病の振戦制御に用いられるこの薬は、RLSの症状緩和にも効果が確認されています。2005年にロピニロール塩酸塩がFDAによりRLS症状軽減薬として初めて承認されました。副作用として、薬剤使用開始後に症状が日中に早く出現する「増強(augmentation)」が起こることがあります。

ベンゾジアゼピン系

  • 症状が間欠的に現れる場合、ベンゾジアゼピン系薬剤が有効です。ジアゼパムやクロナゼパムは軽度のRLSに対して睡眠導入効果が期待できますが、鎮静作用により日中の眠気やぼんやり感が生じることがあります。睡眠時無呼吸症候群や他の睡眠障害を持つ患者には使用が推奨されません。

抗痙攣薬

  • 脚のうずきや痒みといった感覚が主症状の場合、抗痙攣薬が効果的です。ガバペンチンやカルバマゼピンは、てんかん治療薬としての実績があり、RLSの症状緩和にも用いられます。ただし、疲労感やめまいといった副作用があるため、運転など注意が必要です。

強力な薬剤(オピオイド系)

  • 上記薬剤で効果が得られない場合、医師はオピオイド系の強力な薬剤を検討することがあります。コデインは最も一般的に使用される薬で、オキシコドンやプロポキシフェンも選択肢に入ります。依存性や嘔吐などの副作用を避けるため、短期間の使用にとどめることが重要です。

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