概要

末梢動脈疾患(PAD)は、体内の大血管が閉塞する病態で、主に下肢に影響します。

病態と診断

PADは脚の血流が阻害され、歩行時に痛み(間欠性跛行)や安静時の疼痛、さらには壊死に至ることがあります。

フロンテーン分類

1954年にRene Fontaine医師が提唱したPADのステージは4段階です。

  • Ⅰ期:間欠性跛行(軽度の歩行時痛み)
  • Ⅱ期:間欠性跛行(短距離での激しい痛み)
  • Ⅲ期:安静時疼痛
  • Ⅳ期:壊疽

死亡率

2001年のオーストラリアでは、男性で10万人あたり15人、女性で10万人あたり7人がPADに起因して死亡しました。

有病率

40歳以上の男女で約800万人がPADを罹患していると推定され、実際に治療を受けているのは約25%に過ぎません。また、65歳以上の米国人の約20%がPADを抱えています。

リスク要因

  • 糖尿病:PADリスクを大幅に上昇させます。
  • 喫煙:リスクが10倍に増大します。
  • 人種・性別:50歳以上のアフリカ系アメリカ人男性は特にリスクが高いとされています。