DMARDs(疾患修飾性抗リウマチ薬)とは

機能

DMARDは、まずは高用量アスピリンやNSAIDsが効果を示さない場合に用いられる第二選択薬です。自己免疫疾患は免疫系が健康な組織を攻撃することで起こりますが、DMARDは免疫反応を調整し、組織の損傷を防ぎます。特に全身性エリテマトーデス(SLE)など、臓器障害のリスクが高い疾患では、症状が軽度でも診断時にすぐ使用されることがあります。DMARDの種類によっては、治療中もNSAIDを併用できる場合があります。

種類

DMARDは一括して呼ばれますが、実際には化学構造や作用機序が大きく異なる薬剤群です。

  • 金剤(Gold salts) – 50年以上前に関節リウマチ治療で使用され、結核治療中に関節症状が改善したことがきっかけです。
  • ペニシラミン – 抗生物質ではなく免疫調整薬として使用されます。
  • ヒドロキシクロロキン(Plaquenil) – 元はマラリア治療薬で、比較的副作用が少ないため最初に選択されることが多いです。
  • メトトレキサート – 最も効果が高く、関節リウマチの第一選択薬として広く処方されます。乳がん治療にも用いられます。
  • スルファサラジン – 主に炎症性腸疾患で使用されますが、関節リウマチにも一定の効果があります。

考慮すべき点

DMARDは症状緩和と疾患進行抑制に有効ですが、完全な寛解を期待できるわけではありません。効果が認められる患者は30〜50%程度で、適切な薬剤と副作用のバランスが取れるまで、数種類のDMARDを試すことがあります。メトトレキサートを除き、効果が現れるまでに4〜6か月かかりますが、メトトレキサートは数週間で症状改善が見られることがあります。ただし、妊娠初期に服用すると流産のリスクが高くなるなど、重篤な副作用にも注意が必要です。

副作用とリスク

全てのDMARDは、免疫系を抑制するため感染症リスクが増大します。共通の副作用として、口内潰瘍、嘔吐、悪心、下痢、肝機能障害などがあります。ヒドロキシクロロキンは副作用が最も少ないとされ、初期治療薬としてよく選択されます。

服用期間と管理

DMARDは維持療法として、長期にわたり定期的に服用します。多くの患者は生涯にわたり使用し続けるか、症状が悪化した場合により強力な薬剤へ切り替えることになります。投与頻度は薬剤により異なり、ヒドロキシクロロキンは1日4回、メトトレキサートは週1回など、個々のスケジュールに合わせて管理されます。

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