原因
膿瘍は毛包や皮脂腺から始まる皮膚感染症です。黄色ブドウ球菌が小さな切り傷や毛穴から体内に侵入し、増殖します。糖尿病や免疫力低下、栄養不良、衛生状態の悪さ、刺激性の強い化学物質への頻繁な接触がリスクを高めます。予防策としては、傷口の清潔保持、適切な個人衛生、バランスの取れた食事が重要です。膿瘍がある人の衣類や寝具、バスタブは使用後に洗濯し、触れた後は必ず手を洗いましょう。
症状
初期段階では感染部位が赤くなり、硬くて痛みを伴う小さなしこりができます。しこりは通常1インチ未満ですが、ゴルフボール大になることもあります。時間が経つにつれ、しこりは大きくなり柔らかく、痛みが増します。4〜7日で膿と死んだ皮膚がたまり、白く変化します。毛のある部位ならどこでも発生しますが、顔・首・脇・肩・太もも・臀部に多いです。まぶたにできたものは麦粒腫(ものもらい)と呼ばれます。
自宅での対処法
膿瘍は通常、医療処置を必要としません。温かい水に浸すか、温湿布を当てることで痛みが和らぎ、自然に膿が排出されやすくなります。発症から約10日で自然に破裂し、膿が出たら抗菌石鹸で洗浄し、薬用軟膏を塗って清潔なガーゼで覆いましょう。自己で絞ったり、刺したりすると二次感染や新たな膿瘍の原因になるため、絶対に避けてください。
受診が必要なタイミング
以下の症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
- 発熱がある
- 膿瘍周囲の皮膚が広がって赤くなる
- 激しい痛みが続く
- 2週間以上経っても膿が排出されない、または再発する
- 新たな膿瘍が次々にできる
- 心疾患、糖尿病、免疫不全など基礎疾患がある、または免疫抑制薬を使用中
- 背骨や顔の中心部、鼻周辺にできた膿瘍、または子ども・高齢者の膿瘍
これらの場合は抗生物質や外科的切開が必要になることがあります。
