TSHとT4の正常範囲と甲状腺機能低下症の概要

TSH(甲状腺刺激ホルモン)

TSHは下垂体前葉から分泌され、甲状腺のホルモン分泌を調節します。主に甲状腺からのチロキシン(T4)やトリヨードサイロニン(T3)の産生を促進します。

米国臨床内分泌学会(AACE)によると、TSHの正常範囲は 0.3〜5.0 μIU/mL です。ただし、TSHが3.0 μIU/mL を超える場合は、将来の甲状腺機能低下のサインとみなされ、追加検査や治療が推奨されます。

T4(チロキシン)

T4は甲状腺が分泌する主要ホルモンで、体の代謝速度や成長・発達に関与します。血中のT4濃度が低いと、下垂体はTSHの分泌を増やして甲状腺を刺激し、T4の産生を促します。逆にT4が高いとTSHの分泌は抑制されます。

MedlinePlusによると、T4の一般的な正常範囲は 4.5〜11.2 μg/dL です(検査機関により若干の差があります)。

甲状腺機能低下症(Hypothyroidism)

甲状腺機能低下症は、甲状腺が十分なT3・T4を産生できない状態です。血液検査でTSHが高値を示す場合、しばしばこの診断が下されます。

主な症状

初期段階では無症状の場合もありますが、以下のような症状が現れることがあります。

  • 倦怠感・疲労感
  • うつ状態ややる気の低下
  • 寒さに対する過敏性
  • 便秘、皮膚の乾燥・蒼白、むくみ
  • 声がかすれる、体重増加、月経過多、爪が割れやすい
  • 高血圧や関節痛

治療法

甲状腺機能低下症の治療は、合成甲状腺ホルモン(レボチロキシンなど)の服用が中心です。定期的な血液検査でTSH・T4のバランスを確認し、適切な用量に調整します。

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