甲状腺機能低下症の症状と対策
症状の確認
甲状腺機能低下症の症状は軽度で、疲れやすさやイライラ感など、日常のストレスや加齢と似たものが多くあります。記憶力の低下や思考のぼんやり感は、睡眠不足やストレス、薬の影響でも説明できます。その他、便秘、うつ、月経過多、手足の冷感、体重増加や減少しにくいことも見られます。
放置すると、味覚・嗅覚の低下、顔や手足のむくみ、声のかすれ、皮膚の肥厚、不規則な月経、動悸、性欲低下、頭痛などが現れます。
検査
症状だけでは他の原因と区別がつきにくいため、血液検査で甲状腺刺激ホルモン(TSH)を測定します。甲状腺が十分なホルモンを産生できない場合、下垂体から分泌されるTSHが血中で上昇します。
診断
甲状腺機能の正常範囲は年齢や個人差があり、診断は簡単ではありません。血中ホルモン値が基準内でも、患者の症状が強く出ることがあります。
治療
放置すると重篤な合併症(うつによる自殺リスク、昏睡、心不全)になることがありますが、多くは生活の質が低下します。治療は甲状腺ホルモンの補充(毎日服用)や、重症例では甲状腺の外科的切除(術後もホルモン補充が必要)があります。
専門医の受診
内分泌科医は甲状腺を含む内分泌系の専門家です。全ての患者が必ずしも専門医を必要とするわけではありませんが、糖尿病など他の疾患がある場合やホルモンバランスがうまく調整できないときは、内分泌科医に相談することが推奨されます。
