甲状腺が妊娠に与える影響と対策
甲状腺と妊娠の関係
甲状腺は首の前部にある小さな蝶形の腺で、代謝や成長、発達を調節するホルモンを分泌します。妊娠中は胎児の発育に重要な役割を果たします。
甲状腺ホルモンと胎児の発達
甲状腺ホルモンのT4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)は、胎児の脳、心臓、肺などの臓器の成長・発達を支えます。また、羊水の産生にも関与し、胎児を保護します。
甲状腺機能異常と妊娠への影響
甲状腺ホルモンが過剰または不足すると、妊娠中にさまざまな合併症が起こります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
- 流産
- 早産
- 低出生体重
- 心臓疾患
- 発達遅延
甲状腺機能低下症(橋本病など)
- 不妊
- 流産
- 早産
- 低出生体重
- 発達遅延
妊娠中の甲状腺検査
妊娠が判明したら、最初の産前検診で必ず甲状腺機能のスクリーニングを受けましょう。血中の甲状腺ホルモン濃度を測定し、異常があれば追加検査で確定診断を行います。
妊娠中の治療法
甲状腺機能亢進症は、血中ホルモン量を下げる薬で管理します。甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモン補充薬(レボチロキシン)で治療します。適切な治療により、母体と胎児の健康を守ることができます。
妊娠中の甲状腺に不安がある場合は、必ず医師に相談してください。
