重要性
下垂体は甲状腺刺激ホルモン(TSH)を分泌し、甲状腺が代謝ホルモンであるサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)を産生するのを促します。これらは血中で測定されます。
機能
TSH検査は血清中の甲状腺機能ホルモン(T4、T3)濃度を評価します。赤血球が破壊されヘモグロビンが血清に漏れ出すと溶血が起こり、血清が汚染されて検査結果の正確性が低下し、数値が歪むことがあります。
潜在的影響
甲状腺機能異常は甲状腺機能亢進症(過活動)や甲状腺機能低下症(低活動)を引き起こします。適切な薬物療法やホルモン補充で治療可能ですが、溶血による検体の誤判定があると診断が遅れ、症状や合併症が悪化する恐れがあります。
溶血の種類
TSH検査に影響を与える溶血は大きく「試験管内溶血(in‑vitro)」「体内溶血(in‑vivo)」の2種があります。試験管内溶血は採血や輸送時の取り扱いミスなど外的要因で起こり、体内溶血は疾患など内部の病的状態が原因です。
留意点
試験管内溶血は体内溶血より頻度が高く、血液サンプルの輸送ミス、針のサイズ不適合、サンプルの汚染、過度の混合・振盪、極端な温度への曝露などが主な原因です。検体採取時の適切な手順を守ることが、正確なTSH測定には不可欠です。
