甲状腺機能低下症のT4補充療法とは?
甲状腺機能低下症(甲状腺が十分なホルモンを産生できない状態)の治療では、T4(サイロキシン)補充が一般的に用いられます。T4 が不足すると基礎代謝が低下し、体温調節やエネルギー代謝などに影響が出ます。
概要
- T4は正式にはサイロキシン(テトラヨードチロニン)と呼ばれ、甲状腺が産生するホルモンの一つです。T3(トリヨードチロニン)と相互に変換され、体内での作用を補完します。T4は体内で比較的多く存在し、ヨウ素が欠乏するとT3へ変換されます。
機能
- T4補充は体内のT4不足を補い、代謝率の低下による思考力、心拍数、体温、エネルギーレベルの低下を改善します。
検査と投薬
- シンセトロイド(Synthroid)などのT4製剤は、患者の必要量に応じてさまざまな用量が用意されています。医師は初回に血液検査でTSHやフリーT4を測定し、適切な用量を決定します。その後も定期的に血液検査を行い、必要に応じて調整します。
服用方法
- T4製剤は通常、1日1回、朝食前30分以上空腹の状態で服用します。これにより吸収が最適化されます。
相互作用
- T4は経口避妊薬、カルシウムサプリメント、エストロゲン補充、リチウム、ヨウ素含有薬などと相互作用することがあります。これらの薬剤は少なくとも4時間以上間隔を空けて服用してください。
