板状子宮筋腫(茎状筋腫)

定義

板状子宮筋腫は、子宮筋層(筋層)に発生する良性腫瘍の一種で、茎(ペデュキュラ)に付着した平板状の腫瘍体を持ちます。茎が子宮内膜側に突き出すため、粘膜下筋腫(submucosal fibroid)とも呼ばれます。平板部は皿状に広がり、茎の先端に付いた形状です。

疼痛症状

板状子宮筋腫は月経異常や強い下腹部痙攣、膨満感を引き起こすことがあります。また、平板部が茎に沿って動くため、子宮壁から突出したり、膣内にまで達することもあります。これにより流産のリスクが高まることも報告されています。

その他の危険性

茎がねじれたり折れ曲がると、腫瘍への血流が遮断されます。血流が途絶えると「赤色変性(red degeneration)」と呼ばれる壊死が起こり、月経間の出血や感染の原因となります。

診断

超音波検査は子宮筋腫全般の評価に標準的に用いられ、板状筋腫も同様に確認できます。経腟超音波(ソノヒステログラフィー)やMRIでも腫瘍の大きさ・位置を詳細に把握できます。子宮・卵管の造影検査(HSG)も併用されることがあります。

治療

良性であれば経過観察(watchful waiting)が基本です。腫瘍が拡大し続ける、強い腹部痙攣や膀胱圧迫、不妊などの症状が出た場合は、子宮全摘出術(子宮摘出)や筋腫摘出術(筋腫除去)といった手術が検討されます。

肉腫性筋腫(レイオミオサルコーマ)

稀に子宮筋腫が悪性化し、レイオミオサルコーマ(肉腫性筋腫)となります。板状筋腫でも同様です。画像診断で確定できない場合は、生検により癌の有無を確認し、診断が確定したら速やかに外科的に切除します。

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