シュワノーマ(神経鞘腫)の成長と対策
識別
末梢神経にできるシュワノーマは皮膚表面から触知できることがありますが、内部にできるものは画像診断が必要です。MRIは高解像度で腫瘍の大きさや形状を詳細に評価でき、過去の画像と比較することで増殖を確認できます。
特徴
シュワノーマは神経系のどこにでも発生し、成長様式は周囲の組織により左右されます。骨や筋肉などの抵抗に当たると方向を変えて横方向に広がり、狭い空間ではバーベル形状になることもあります。悪性化した場合は神経鞘を突破し、隣接組織や骨へ浸潤します。
留意点(測定)
超音波とMRIなど測定法が異なると数値は一致しません。同一装置・同一条件での連続撮影が増殖評価には必須です。
影響と症状
腫瘍が拡大すると周囲の神経線維を押し出し、骨・筋肉・臓器に圧迫すると感覚異常(しびれ、チクチク、電撃様痛、ピリピリ感)や筋力低下が現れます。血管が圧迫されると血流障害、臓器への圧迫は機能低下を引き起こします。
予防・治療法
放射線療法は増殖抑制に有効で、ガンマナイフや集光放射線がよく用いられます。根本的な治療は外科的切除で、神経鞘を開いて腫瘍を慎重に除去します。完全除去が難しい場合や悪性腫瘍では、周囲組織まで切除する必要があります。
急速増殖時の対応
腫瘍が急速に拡大した場合は、速やかにMRIで再評価し、専門医(神経内科医、腫瘍内科医、神経外科医)による診断・治療計画を立てることが重要です。急速増殖は悪性転化の兆候とみなされます。
