膠芽腫の予後と治療概説
膠芽腫(グリオブラストーマ・マルチフォーム)は、脳のグリア組織に発生する悪性腫瘍です。脳腫瘍の約50%がグリア細胞由来とされています。
症状
- 頭痛、けいれん、倦怠感が主な症状です。
- 脳構造が圧迫されると運動機能の低下が進行します。
- 症状の出現はゆっくり進行することもあれば、急に現れることもあります。
原因
- 膠芽腫の明確な原因は不明で、多くは散発的に発生します。
- 遺伝性疾患として、Li‑Fraumeni症候群、結節性硬化症、非ポリポーシス大腸癌症候群(HNPCC)でリスクが高まります。
診断
- 身体診察に加え、CT、MRI、MRS などの画像診断が行われます。
- 確定診断は腫瘍部位の生検で行います。
治療
- 手術による腫瘍の摘出が第一選択です。
- 術後は放射線療法が標準的に行われ、必要に応じて化学療法が追加されます。
予後
- 膠芽腫の予後は不良で、5年生存率は約5%です。
- 腫瘍を根治的に切除し、放射線療法を行った場合は25%程度に上昇します。
- 若年患者ほど生存率が高くなる傾向があります。
