良性副腎腫瘍(フェオクロモサイトーマ)の概要
フェオクロモサイトーマ(副腎髄質腫瘍)は、良性の副腎腫瘍で、主に30〜60歳の成人にみられます(メリーランド大学医療センター)。稀に発症しますが、適切な治療により予後は良好です。
重要性
フェオクロモサイトーマは、アドレナリン(エピネフリン)とノルアドレナリン(ノルエピネフリン)というホルモンを過剰に分泌します。これらは血圧や心拍数の調節に関わっており、過剰になると緊急の医療処置が必要な重篤な状態を引き起こすことがあります。
症状
主な症状は高血圧です。その他、皮膚の湿り気、動悸、吐き気、頻脈、精神的ストレス、頭痛、嘔吐などが報告されています。
診断
CT(コンピュータ断層撮影)や放射性同位体スキャンで副腎に異常が認められた場合に診断が行われます。血液・尿検査により、エピネフリンとノルエピネフリンの濃度を測定し、ホルモン分泌の程度を評価します。
治療
高血圧の管理には薬物療法が用いられます。腫瘍が5cm未満の場合は、腹腔鏡手術などの低侵襲手術で除去可能です。5cm以上の大型腫瘍は、背部または腹部の開腹手術が必要になることがあります。
注意点
ごく稀にフェオクロモサイトーマは悪性化し、他臓器へ転移することがあります。その場合は化学療法や放射線療法といった追加治療が検討されます。
