ラヌラの診断手順
ラヌラとは
ラヌラは舌の裏側や口底にできる嚢胞性腫瘍です。主に小唾液腺の導管が外傷や唾液のうっ滞により閉塞することで発生します。頸部ラヌラは頸部の筋膜内に粘液がたまり、口腔ラヌラは舌骨筋上に粘液がたまります。
診断手順
症状の確認:頸部ラヌラは無症状の首の腫瘤として現れ、口腔ラヌラは呼吸・発話・咀嚼・嚥下に支障をきたすことがあります。大きな口腔ラヌラは顎下腺からの唾液流出も妨げます。
触診:頸部ラヌラは皮膚が正常で、自由に動く無痛性の腫瘤です。境界が不明瞭で大きさが変動することがあります。
視診:口腔ラヌラは圧迫しても白くならず、片側が青色から透明感のある外観を示します。腫瘍が大きい場合、原因となる唾液腺の同定が困難です。
生検:頸部ラヌラの組織を採取すると、粘液様の無定形物と散在する炎症細胞が認められます。粘液が上皮と粘膜下組織を分離しています。
組織学的検査:嚢腔は明確に区切られ、自由粘液が充填されています。壁は上皮がなく、線維芽細胞と細小血管からなる顆粒状です。ムシカーミン染色で粘液貪食細胞が検出されます。
