非浸潤性乳管がん(DCIS)とは?
非浸潤性乳管がん(ductal carcinoma in situ、略称DCIS)は、乳房の乳管内にとどまっているがんです。がん細胞が乳管の壁を超えて周囲組織へ侵入していないため、転移のリスクは低く、早期に発見すれば高い治癒率が期待できます。
定義
DCISは乳管の内側で始まるがんで、浸潤していない(in situ)ため、他の組織や臓器へ広がっていません。乳管内に限局した状態であることから、最も初期の乳がんと位置付けられます。
症状
自覚症状はほとんどありませんが、稀に乳房にしこりが触れたり、乳頭から分泌物が出ることがあります。多くは定期的なマンモグラム検診で偶然に発見されます。
原因
正確な原因はまだ解明されていませんが、赤肉や加工肉の過剰摂取、放射線被曝、ホルモン(エストロゲン)への長期曝露、遺伝的要因、肥満などがリスクとして指摘されています。
治療法
DCISの治療は高い成功率を誇ります。主な治療は外科的切除で、乳房全摘(mastectomy)または腫瘍切除(lumpectomy)が行われます。手術後に放射線療法を併用することが一般的です。また、ホルモン受容体陽性の場合はタモキシフェン(Nolvadex)などの薬物療法が推奨されます。
リスク要因
DCISの発症リスクを高める要因として、年齢が高いこと、30歳以降の初産、良性乳腺疾患の既往、家族に乳がん患者がいること、出産経験がないこと、肥満やホルモン療法の使用などが挙げられます。
