十二指腸潰瘍の症状と対策

十二指腸潰瘍は、胃のすぐ下にある小腸の最初の部分(十二指腸)にできる潰瘍です。米国では生涯に10人に1人が罹患するとされています。早期に発見すれば治療が可能で、再発予防も期待できますが、放置すると深刻な合併症を引き起こすことがあります。

特徴

十二指腸は胃の排出速度を調整し、食べ物を消化酵素と酸で分解します。通常は粘膜が酸から守られていますが、この保護機能が失われると炎症が起こり、酸にさらされた部位に潰瘍(開放性の傷)が形成されます。

原因

最も一般的な原因は、ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)感染です。感染により粘膜が炎症を起こし、損傷します。その他のリスク要因として、過度の飲酒、アスピリンやイブプロフェン・ナプロキセンなどのNSAIDの常用、喫煙、噛みタバコ、家族歴が挙げられます。

症状

小さな潰瘍では無症状の場合もあります。主な症状は腹部痛ですが、必ずしも現れません。その他、げっぷ、倦怠感、胸やけ、消化不良、胸痛、体重減少、吐き気、嘔吐、血便などが報告されています。症状は個人差が大きいため、気になる場合は医師の診察を受けましょう。

合併症

大きな潰瘍や穿孔が起きると内部出血や胃・腸の開口部の狭窄が生じます。穿孔により胃酸が腹腔に漏れ出し、周囲臓器に損傷を与えることがあります。穿孔は緊急手術が必要です。

予防

潰瘍を引き起こす薬(NSAID類)の使用は控え、必要な場合は医師とリスクを相談してください。禁煙・禁タバコ、飲酒とカフェインの適量摂取、胸やけを誘発する食事の制限も有効です。

治療

生活習慣の改善とともに、H. pylori感染が原因の場合は除菌療法を行います。酸分泌抑制薬や粘膜保護薬で潰瘍の治癒を促し、症状を軽減します。薬物療法で効果が不十分な場合は、穿孔や出血を防ぐために手術が検討されます。適切な治療とフォローアップにより、再発リスクを大幅に低減できます。

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