直腸瘻の治療

直腸瘻(直腸と周囲皮膚を結ぶ異常な通路)は、潰瘍、膿瘍、感染した肛門裂傷が原因で発生することが多いですが、原因が不明な場合もあります。瘻からは細菌や膿が漏れ出し、皮膚炎を引き起こすことがあります。幸いにも、治療法は多数存在します。

治療の基本方針

  • まずは医師の診察を受け、症状や瘻の状態を評価して最適な治療計画を立てます。主な選択肢としては、外科手術+抗生物質、創部の清潔保持、クローン病など基礎疾患の生活習慣改善(食事・行動)があります。

クローン病患者における直腸瘻

  • クローン病は炎症性腸疾患の一つで、瘻はよく見られる合併症です。炎症が活性化すると潰瘍ができ、瘻へと進展します。予防的治療としては、禁煙、ストレス回避、食物繊維を多く含むバランスの良い食事が推奨されます。

外科的治療法

  • 多くの肛門瘻は内部に膜が形成され自然治癒しません。そのため、膜を除去し瘻を開放する手術が一般的です。手術後は自然に閉鎖しますが、括約筋を切開する必要があるため、排尿・排便失禁のリスクがあります。リスク低減のために複数回の手術が必要になることもあります。近年は、瘻口を組織フラップで覆う新しい手術法も用いられています。

術後のケア

  • 手術後は適切なケアにより2〜4週間で治癒が期待できます。具体的には、排便後のぬるま湯での洗浄、鎮痛剤による痛み管理、抗菌剤での感染予防、便を軟らかく保つ下剤や高繊維食の摂取が重要です。

手術以外の選択肢

  • 手術リスクを避けたい場合、バイオロジックプラグ(コラーゲン製のコーン)やフィブリン接着剤を用いて瘻を閉鎖する方法があります。これらは低侵襲で瘻の閉鎖を促進します。

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