膀胱機能低下(尿失禁)への対処法
膀胱の機能が弱くなる、すなわち尿失禁は比較的よくある症状です。米国国立衛生研究所(NIH)によると、女性に多く見られ、年齢に関係なく起こります。原因は激しい運動や妊娠、膀胱の構造的問題など多岐にわたります。男性の場合は前立腺の問題が関与することが多いです。いずれの場合も、骨盤底筋を鍛えることで尿失禁の頻度を減らし、場合によっては完全に改善することが期待できます。
ケーゲル体操とは
ケーゲル体操は、1940年代にアーノルド・ケーゲル医師が産後の尿失禁治療として開発したエクササイズです。出産経験のない女性でも有効で、手軽に実施できます。解剖学的に女性は膣や肛門周辺の筋肉を意識しやすく、専用の器具やツールを使って骨盤底筋を強化することも可能です。
ツールなしでできるケーゲル体操
女性はいつでもどこでも、膣の筋肉を締めて5〜10秒間キープするだけでエクササイズができます。自宅で確実に筋肉を収縮させているか確認したい場合は、指を膣内に入れて収縮感覚を確かめると良いでしょう。
ツールを使ったケーゲル体操
膣用ウェイト(タンポン型の重り)を使用すれば、筋肉の収縮を確実に確認しながら鍛えることができます。重さは20gから70gまで段階的に用意されており、最も軽いものから始めます。ウェイトを膣内に入れ、膣筋だけで支える練習をし、15分以上保持できるようになったら次の重さへとステップアップします。
男性向けケーゲル体操
男性は女性ほど直接的に筋肉の収縮感覚を掴みづらく、肛門や腹筋を誤って使ってしまうことがあります。米国がん協会の調査では、効果に個人差があると報告されています。米国国立衛生研究所は、ガスが漏れないようにする際に使う筋肉(肛門括約筋)を意識して締めることを推奨しています。正しく行えば、骨盤部に引っ張られる感覚が得られます。
