カンジダによる尿路感染症の概要と各種症状

良性カンジダ尿症

入院患者でカテーテルや静脈内抗生物質治療を受けている人に、尿中にカンジダ酵母が検出されることがあります。多くの場合、症状はなく特別な治療は不要です。女性では外陰部や膣からの汚染が原因となることもあります。

尿道炎

男女ともに起こり得るカンジダ性尿道炎は、外部生殖器にカンジダが常在することから尿道へ移行します。男性では血尿、精液中の血、陰茎分泌物、頻尿、射精時の痛み、鼠径部のかゆみや炎症が見られます。女性では頻尿、下腹部・骨盤痛、発熱、膣分泌物、排尿時の灼熱感が主な症状です。

膀胱炎

カテーテル使用者や糖尿病患者に多く見られるカンジダ性膀胱炎は、症状が出ないこともありますが、診断は膀胱鏡検査で確認します。症状が出た場合は血尿、軽度の発熱、強い臭いの尿、骨盤部不快感、頻尿、排尿時の灼熱感などが現れます。

前立腺炎

稀にカンジダが原因となる前立腺炎は、男性に限られます。典型的な尿路感染症と同様に、排尿時の灼熱感、頻尿、腹部・鼠径部の痛み、排尿困難、射精時の痛みがみられます。さらに、陰茎や陰嚢、会陰部の痛みが伴うことがあります。

上部尿路カンジダ症

尿路の閉塞がきっかけで起こることが多く、腎盂侵入、空気を伴う腎盂腎炎、乳頭壊死、腎周囲膿瘍など様々な形で現れます。閉塞により真菌塊(ファンギボール)が形成されることもあり、無症状の場合もありますが、発熱、寒気、側腹部痛などの症状が出ることがあります。

カンジダ尿路感染は、症状の有無や重症度に応じて適切な診断と治療が必要です。

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