尿失禁の診断方法
尿失禁は加齢とともに増えるが、患者も医師も話しにくい。まずは症状を正確に把握し、医師に伝えることが診断への第一歩です。本稿では、尿失禁を診断するために自宅でできる記録と、医療機関で受けるべき検査を紹介します。
医療歴の活用
漏れがいつ始まったかを記録する。正確な日時が分からなくても、期間をメモしておく。
排尿の時間をすべて記録し、習慣の変化を把握する。
1日の飲料量を測り、特に多く飲む時間帯をチェックする。
カフェインとアルコールの摂取量を記録する。両者は膀胱機能に影響する。
漏れの時間と量、そしてそのときの行動を詳細に書き留める。激しい運動や重いものを持ち上げたときに増えることがある。
漏れが起こる前にどれほど強い尿意を感じたかを評価する。尿意の強さは原因を示す手がかりになる。
通常の排尿時に違和感(痛みや灼熱感)がないか記録する。感染のサインかもしれない。
服用中の薬をすべてリストアップし、用量と服用期間を書き出す。薬によっては尿漏れを引き起こすことがある。
尿に血が混じっていないか確認する。血尿は重大な疾患の兆候で、必ず医師に伝える。
尿流の強さをチェックする。弱い尿流は男性の場合、前立腺肥大が疑われる。
妊娠歴や最近の手術について医師に伝える。術後の一時的な漏れはあり得る。
医師の診察を受ける
尿失禁の兆候が現れたら速やかに受診する。放置すると感染や外傷が原因の場合、合併症が進行する恐れがある。
腹部・直腸・外陰部の診察を依頼する。これらの部位の異常が漏れの原因になることがある。
排尿後残尿量の測定を受けるよう求める。超音波またはカテーテルで簡単に測定できる。
