腎臓結石と食事:予防と対策

カルシウムオキサレート結石とは

カルシウムとシュウ酸は私たちの食事に含まれる成分ですが、尿中に過剰に排泄されると、特定の条件下で結合し、水に溶けにくいカルシウムオキサレートという結晶を形成します。この結晶が尿から分離し、固まって腎臓結石となります。小さな結石は症状なく自然に排出されますが、サイズが大きくなると尿路に詰まり、腎臓や下腹部に激しい痙攣痛を引き起こします。

リスク要因

  • 腎尿細管性アシドーシスや高シュウ酸尿症などのまれな遺伝性疾患
  • 肥満や家族歴がある人
  • 脱水状態
  • ナトリウム、タンパク質、糖分の多い食事

治療法

小さな結石は水分摂取を増やすことで自然に排出できます。大きな結石は手術や体外衝撃波結石破砕術(ESWL)で破砕し、細かくして排出させます。再発防止のために医師が薬を処方することもあります。

食事の改善ポイント

最も効果的なのは十分な水分補給です。米国国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)では、過去に結石を経験した人は1日あたり約2リットルの尿を排出できる量の水を飲むことを推奨しています。マヨクリニックの報告によると、茶類の摂取がリスク低減に寄与する可能性がありますが、シュウ酸含有量が高いものは避けた方が無難です。また、レモンやオレンジなどの柑橘系飲料はクエン酸が尿中のカルシウム濃度を抑えると考えられ、一定の効果が期待されていますが、確固たるエビデンスはまだ不足しています。

控えるべき食品

カルシウムオキサレート結石の既往や家族歴がある場合、以下の食品を制限すると良いでしょう。

  • 塩分と動物性たんぱく質(肉、卵、魚)を少なめに
  • シュウ酸が多い食品:ほうれん草、ルバーブ、ナッツ、全粒小麦のふすま、濃い茶
  • ビタミンC・Dやカルシウムのサプリメントは過剰摂取を避ける
  • グレープフルーツジュースは結石リスクを高める可能性があるため控える

なお、カルシウムを含む食品自体は結石形成に直接影響しないとされています。

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