前立腺感染(前立腺炎)の種類・症状・診断・治療法
前立腺感染の種類
- 急性細菌性前立腺炎:最も稀だが、重篤で命に関わることもある。
- 慢性細菌性前立腺炎:細菌が前立腺内に残存し、同一菌による再発性尿路感染を引き起こす。
- 慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS):炎症がある場合とない場合があり、症状は多様。
- 無症候性炎症性前立腺炎:痛みや不快感が全くなく、偶然の検査で判明することが多い。
主な症状
前立腺炎は以下のような症状を呈することがありますが、無症状のケースもあります。
- 寒気、発熱
- 下部背部や会陰部の痛み・不快感
- 頻尿・尿意切迫感、夜間頻尿
- 排尿時の痛み・灼熱感、排尿困難
- 射精時の痛み、射精障害
- 尿路感染による全身倦怠感や筋肉痛
診断方法
医師は次の手順で前立腺炎の有無を判断します。
- 直腸診(デジタル直腸検査)で前立腺の硬さや腫れを触診
- 尿検査:前立腺マッサージ前後の尿サンプルを採取し、細菌の有無を確認
- 必要に応じて、MRI、超音波、前立腺生検、膀胱機能検査、血液検査などの追加検査を実施
検査は患者さんの症状や経過に応じて選択されます。
細菌性前立腺炎の治療
細菌が原因の場合、主に抗生物質による治療が行われます。
- 急性細菌性前立腺炎:入院が必要なことが多く、退院後も2〜4週間の抗生剤投与が推奨されます。
- 慢性細菌性前立腺炎:再発防止のため、6か月までの低用量抗生剤長期投与が行われることがあります。
非細菌性前立腺炎の治療
細菌以外の原因(炎症、筋緊張、神経因性など)の場合は、症状に合わせた多面的アプローチが取られます。
- 生活習慣の改善(カフェイン・アルコール制限、規則正しい排尿)
- 温浴や温熱パッドによる局所温熱療法
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬の使用
- 必要に応じて、前立腺平滑筋を緩める処方薬
- 無症候性炎症性前立腺炎は治療不要とされます。
