頻繁に起こる尿路感染症の原因は?

米国腎臓・泌尿器病情報センターによると、尿路感染症(UTI)は年間約830万件の診療の原因となっています。女性は男性に比べUTIになりやすく、原因は慢性疾患から衛生状態の悪さまでさまざまです。ここでは、UTIを繰り返す主な要因と予防法をまとめました。

性行為

性行為中に肛門や膣、周囲の環境にいる細菌が尿道へ侵入し、膀胱に達することでUTIが発生します。特に女性は尿道が短く、感染リスクが高くなります。性行為後に排尿することで、尿道内の細菌を洗い流すことができ、感染予防につながります。また、性行為後の陰部洗浄も重要です。

糖尿病や免疫低下

糖尿病は頻繁なUTIの最も一般的な原因です。血糖コントロールが不十分だと免疫機能が低下し、細菌に対抗しにくくなります。糖尿病以外でも、免疫抑制状態(例:ステロイド服用、HIV感染など)にあるとUTIが起きやすくなります。日常のちょっとした不注意、例えばトイレ後に前から後ろへ拭かないなどが、感染リスクを高めます。

会陰部の不適切なケア

会陰部は外陰部から肛門までの領域です。排尿や排便後は必ず前から後ろへ拭き、肛門側から陰部へ拭くことは避けましょう。逆に拭くと糞便や腸内細菌が尿道に入り、UTIを引き起こします。高齢者や寝たきりの方は、介護者が正しい拭き方を守ることが重要です。

カテーテルの使用

カテーテルは尿道に直接チューブを挿入し、尿を外部に排出させますが、カテーテルと尿道の接続部が清潔でないと細菌が繁殖しやすく、頻繁なUTIの原因となります。特に長期使用の高齢者や慢性疾患患者でリスクが高まります。カテーテル管理は定期的な交換と徹底した衛生管理が不可欠です。

その他の要因

  • 脱水症状:尿量が減り、細菌が膀胱内に残りやすくなります。
  • 妊娠:子宮が膀胱を圧迫し、尿の排出が妨げられます。
  • 腎結石・腎疾患:尿路に障害ができ、細菌がたまりやすくなります。
  • 閉経:エストロゲン低下により膣内環境が変化し、保護細菌が減少します。

最近の研究では、女性の免疫系の個人差がUTIのリスクに影響すると指摘されています。保護因子が不足していると、少量の細菌でも尿路に付着しやすくなります。性行為後の適切な排尿や衛生管理が、予防の鍵となります。

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