Pygeum(ピゲウム)とは何ですか?
ピゲウム(学名: Pygeum africanum)は、アフリカプラム樹(アフリカスモモ)の樹皮から抽出したエキスです。液体状で販売されることが多く、ザール族などが良性前立腺肥大(BPH)の不快感緩和に民間療法として利用してきました。マダガスカルやアフリカの先住民は、ピゲウム樹皮を催淫剤や精神疾患、尿路障害、発熱、胃痛の治療に用いると伝えられています。味はミルクのようで、アーモンドに似た風味があります。
需要
- フランスではBPH治療の最も一般的なハーブエキスとしてピゲウムが使用されています。米国やイタリアでも広く利用されており、需要の増加に伴い1998年には原種が絶滅危惧種に指定されました。
効果
- ピゲウムには抗炎症成分やテストステロン・FSH(卵胞刺激ホルモン)を抑制する酵素が含まれます。研究(参考文献参照)によると、前立腺の分泌機能の正常化、前立腺分泌物の増加、エストロゲンと抗エストロゲンのバランス改善が報告されています。ただし、前立腺サイズの縮小やBPHの進行抑制が確認されたわけではなく、現行の処方薬と比較した有効性は明確ではありません。
副作用
- 副作用は稀です。臨床試験では約3%の被験者が軽度の胃腸不快感を訴えました。動物実験でも長期・短期ともに有害な影響は認められていません(最長11か月使用)。
治療法
- 欧州諸国では、ステロール総量13%を標準化したハーブエキスを1日50〜100 mg、2回に分けて投与する方法が50年以上実践されています。治療期間は少なくとも6〜9か月観察され、ビタミン・アミノ酸・ミネラル、他のハーブを配合した製剤もあります。フランスでは「Tadenan」、イタリアでは「Pygenil」として販売されています。
臨床試験
- 1970年代以降、欧米で二重盲検試験が行われ、1日100〜200 mgのピゲウムエキス投与群とプラセボ群が比較されました。その結果、排尿困難、夜間頻尿、残尿量といったBPH症状が改善され、報告された副作用は一過性の吐き気と腹痛にとどまりました。
注意点
- 前立腺肥大は医療的管理が必要な疾患であるため、ピゲウムの使用は必ず医師の指導下で行うべきです。服用前には他の薬剤やアレルギー、現在の症状を医療従事者に伝えてください。
