間質性膀胱炎の治療法
概要
間質性膀胱炎(痛みを伴う膀胱症候群)は、排尿時の焼けるような痛みや切迫感、膀胱内圧感、軽度から重度の疼痛を引き起こす慢性疾患です。米国では約100万人が罹患し、女性に多く見られます。症状緩和のために様々な薬物療法や手技が用いられます。
経口薬
経口薬は軽度の痛みを和らげるのに役立ちます。一般的に処方される薬には、イブプロフェン(Advil、Motrin)や非ステロイド性抗炎症薬(例:Bayer、Ecotrin)、抗ヒスタミン薬(ベナドリル、クラリチン)があります。これらは市販薬で、処方薬よりも費用が安価です。トリシクル系抗うつ薬(例:トフラニル)は、痛みを遮断し膀胱をリラックスさせる目的で医師が処方します。
神経刺激
経皮的電気刺激(TENS)は、下背部や恥骨上部に軽い電気パルスを与えることで、膀胱や骨盤の痛みを緩和します。症状の重さに応じて、数分から数時間の治療が行われます。週に1回の短時間治療で済む人もいれば、長時間の継続が必要な人もいます。場合によっては、女性の膣内や男性の直腸内にデバイスを挿入して行うことがあります。
膀胱拡張
膀胱拡張は、ガスや水を用いて膀胱を物理的に伸ばす方法です。重症の症状を一時的に緩和する目的で行われ、症状が再発すれば繰り返し実施されます。また、診断目的でも使用されます。
膀胱内注入
ジメチルスルホキシド(DMSO)などの薬剤をカテーテルを通して膀胱内に注入します。局所麻酔薬と混合することもあります。薬剤を約15分間膀胱内に留置した後、排尿して薬を排出します。炎症の抑制や排尿時の切迫感・頻尿の軽減に効果があります。治療期間は数週間から、重症例では最大1年にわたることがあります。
手術
手術はまれに行われる治療法ですが、症状が極めて重い場合に検討されます。膀胱に大量の尿を貯められない患者は、膀胱増大術(損傷部位の除去)や、潰瘍を焼灼するフルグレーション、潰瘍周囲を切除する切除術などが選択肢となります。ただし、フルグレーションや切除は症状を悪化させるリスクがあり、すべての症状を改善できるわけではありません。
注意事項
自己診断は絶対に避けてください。膀胱痛は他の疾患が原因であることもあり、正確な診断は医師に委ねる必要があります。膀胱や骨盤部の痛みを軽視せず、早めに医療機関を受診しましょう。
