子どもの扁桃炎
扁桃炎は、喉の奥にある左右の扁桃(扁桃腺)が炎症を起こす疾患です。ウイルスや細菌が原因となり、特に幼児から思春期の子どもに多く見られます。
症状
- 喉の痛み、嚥下や会話の困難
- 発熱、首のリンパ節の腫れ
- 扁桃が赤く腫れ、白や黄色の膜が付着
- 頭痛や首のこりを伴うこともあります
診断
- 医師が光源で喉を観察し、扁桃の状態と首のリンパ節を触診
- 喉の綿棒検査で細菌性かウイルス性かを判定し、検査結果に基づいて治療方針を決定
治療
- 細菌感染が確認された場合は、通常10日間の経口ペニシリンなど抗生物質を処方
- ウイルス性の場合は、痛み止め(イブプロフェン、アセトアミノフェン)や解熱剤で対症療法を行い、安静を保つ
- 塩水うがいやのど飴で症状緩和が期待できる
- 1〜2週間で自然に回復することが多い
- 年に6回以上の再発や重度の呼吸障害がある場合は、全身麻酔下での扁桃摘出術(トニレクトミー)を検討
合併症
- 連鎖球菌感染の場合、抗生物質を完了しないと腎臓に炎症が波及し、糸球体腎炎を引き起こす恐れがある
- 扁桃が肥大すると気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群を招くことがある
- これらの場合は、適切な抗菌治療や扁桃摘出が必要
予防
- こまめな手洗いなどの基本的な衛生習慣を徹底
- 食べ物や飲み物、食器の共有を避ける
- 扁桃炎からの復帰時期は、医師の指示に従い学校へ戻すタイミングを判断する
