免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)について
概要
免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)は、免疫系が血小板を攻撃し、血小板数が著しく低下する疾患です。血小板の寿命が短くなるため、出血しやすく、重篤な場合は命に関わることがあります。治療は完治を目指すものではなく、症状のコントロールと生活の質向上を目的とします。
疫学
Medscapeのデータによると、ITPは小児に多く見られ、10万人あたり約5件が小児、成人では約2件です。男女では女性の方が多く、特に1〜6歳の子どもと30〜40歳の女性に多い傾向があります。60歳以上での発症は稀です。
主な症状
最も一般的な症状は皮下出血(紫斑)や点状出血(出血斑)です。口腔内や鼻粘膜、歯茎からの出血、鼻血も頻繁に見られます。女性では月経出血が増えることがあります。
タイプ
ITPは主に「急性型」と「慢性型」の2つに分けられます。急性型は6か月未満で自然に改善することが多く、子どもに多く見られます。慢性型は6か月以上続き、成人に多く、女性にやや多いです。
治療法
ITPは致命的になることはまれですが、根本的な治癒法はありません。主な治療はステロイド(経口プレドニゾン)で、次にIV免疫グロブリンが用いられます。急性型の小児は自然経過観察で済むことが多いです。重症例では脾臓摘出術(脾切除)が行われ、長期的な寛解が期待できます。
