OPV(経口ポリオワクチン)はポリオウイルスとどのように関係しているのか

歴史

経口ポリオワクチン(OPV)は、1958年に開発されました。すでに不活化ポリオワクチン(IPV)は1955年に使用が始まっていましたが、OPVの導入によりポリオ罹患数は大幅に減少しました。米国では導入前に年間2万件以上の症例がありましたが、1979年には10件にまで減少し、それ以降は野生型ポリオは確認されていません(CDC)。

効果

OPVは接種者に長期的、場合によっては生涯にわたる免疫を与え、ウイルスの保菌者になることを防ぎました。また、ワクチンウイルスは接種者から周囲に拡散し、間接的に他者を免疫させる『集団免疫』効果もありました。

使用方法

OPVはシロップや砂糖キューブに含ませて口から投与でき、管理が簡便でした。そのため1997年まで世界で最も広く使用されたポリオワクチンでしたが、米国小児科学会の勧告により、徐々に不活化ワクチン(IPV)へと切り替えられました。

リスク

OPVにはワクチン起因性ポリオ(VAPP)という稀な副作用があり、約240万人に1人の割合でワクチン接種後にポリオが発症します。このリスクが、ワクチン政策転換の主な要因となりました。

考慮点

現在、米国ではOPVは推奨されていませんが、世界の多くの国では依然として使用されています。OPVで予防接種を受ける場合は、CDCが提供する『OPV補足ワクチン情報シート』を事前に確認することが推奨されています。

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