ウイルス性髄膜炎の主な原因とは?
ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)は、脳と脊髄を覆う膜の感染症です。米国ペンシルベニア州立大学医学部によると、5歳未満の小児に多く見られますが、成人でも発症します。主な症状は頭痛、首の硬直(顎を胸に近づけられない)、吐き気・嘔吐です。
おたふくかぜ(ムンプス)
ムンプスはパラミクスウイルスが原因で、潜伏期間が長い小児期の感染症です。合併症として髄膜炎が起こり、発症から3〜10日後に見られます。患者の約50〜60%が髄膜炎を起こしますが、通常は軽症です。
はしか(麻疹)
はしかは非常に感染力が強く、子どもから大人まで罹患します。発疹は頭部から体幹へと広がり、鼻水・咳・発熱を伴います。はしか後の髄膜炎は、発疹が出てから約6日後に発症することが多いと報告されています。
エンテロウイルス
エンテロウイルスはインフルエンザ様の症状を引き起こすことがあり、実際にはインフルエンザではなくウイルス性髄膜炎の原因になることがあります。感染は比較的まれですが、報告例は存在します。
単純ヘルペスウイルス(HSV)
単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因ウイルスですが、免疫不全状態(例:HIV感染)にある患者でウイルス性髄膜炎を起こすことがあります。単にヘルペスがあるからといって髄膜炎リスクが高まるわけではありません。
蚊・ダニが媒介するウイルス
一部の蚊やダニは髄膜炎を引き起こすウイルスを保有しています。感染したウイルスの特定は困難なことが多く、南米など蚊・ダニが多い地域へ旅行する際にリスクが高まります。
