ウイルス性髄膜炎とは?
ウイルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)は、脳や脊髄を覆う髄膜とその周囲の液体がウイルス感染により炎症を起こす疾患です。症状は軽度で致命的になることは稀ですが、細菌性髄膜炎は致死率が高く、症状が似ているため、疑いがある場合は速やかな医療受診が必要です。
症状
- 成人:高熱、悪心、睡眠障害や倦怠感、食欲不振、光過敏、激しい頭痛、頸部硬直、嘔吐。
- 乳幼児:発熱、機嫌が悪くなる、授乳が困難になる、目覚めが悪いなど。
症状は感染後1〜7日で出現し、インフルエンザと誤診されることがあります。
原因
- 米国では症例の90%が腸ウイルス属に属するエンテロウイルスによるものです。夏から秋にかけて流行し、関節痛、風邪様症状、頭痛、発疹、喉の痛みを伴うことがあります。
- その他の原因ウイルス:ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、蚊媒介のアルボウイルス、齧歯類が媒介するリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルスなど。
リスク要因
- 予防接種(水痘、麻疹、流行性耳下腺炎)を受けていない子どもはリスクが高まります。特に5歳未満の幼児が罹患しやすいです。
- 免疫不全(HIV感染、糖尿病など)や免疫抑制状態にある人もリスクが上昇します。
治療
- 免疫が正常な成人は、安静と十分な水分摂取で1〜2週間で自然に回復することが多いです。市販の解熱鎮痛剤で熱や体の痛みを緩和できます。
- ヘルペスウイルスが原因の場合は抗ウイルス薬が使用されます。小児や免疫低下者では入院が必要になることがあります。
予防
- 手洗いを徹底し、食器や歯ブラシなど個人用品を共有しない。
- 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動で免疫力を高める。
- 対象となるウイルスに対する予防接種(麻疹・風疹・流行性耳下腺炎など)を受ける。
