帯状疱疹(ヘルペスゾスター)についての医療情報

帯状疱疹は、帯状疱疹ウイルス(帯状疱疹ウイルス)による感染症で、皮膚に痛みを伴う発疹が現れます。水痘(水ぼうそう)のウイルスと同一で、過去に水痘にかかっていると、ウイルスが体内に潜伏したまま数年後に再活性化し、帯状疱疹として発症します。致命的ではありませんが、激しい痛みや後遺症を伴うことがあります。

発症のタイムフレーム

水痘を経験した人は、同じウイルスが潜伏し続けます。免疫力が低下するとウイルスが再活性化し、帯状疱疹が発症します。具体的な再活性化の原因は完全には解明されていませんが、免疫状態と深く関係しています。

症状と影響

  • 最初に燃えるような痛みやチクチク感が現れ、数日後に赤い発疹が出ます。水疱ができ、破れるとかさぶたになります。かゆみ、発熱、寒気、頭痛を伴うこともあります。

    典型的には背中から胸の一側にかけて帯状に広がりますが、顔面や目の周り、首に出ることもあります。痛みが最初のサインで、触れるだけでも激しい痛みを感じることがあります。発疹が目立たないケースもあり、診断が難しいことがあります。

重要性(合併症)

  • 約5人に1人は、発疹が治まった後も持続的な神経痛(帯状疱疹後神経痛)を経験します。皮膚の神経が過敏になり、軽い刺激でも痛みが生じ、数か月から稀に数年続くことがあります。

    まれに脳炎や聴覚障害、また水疱の二次感染が起こることがあります。

治療上の留意点

  • 多くの場合、帯状疱疹は自然に治癒しますが、症状緩和のために薬物療法が有効です。診断直後に抗ウイルス薬を投与すると、症状の重さと期間を大幅に短縮できます。

    抗炎症薬や鎮痛剤で腫れや痛みを抑え、痒み止めの外用薬も併用すると快適さが増します。

予防と対策

  • 予防ワクチンが2種類あります。水痘ワクチンは主に1歳半から2歳頃の乳幼児に接種されますが、未感染の子どもや成人にも投与可能です。帯状疱疹ワクチンは60歳以上を対象としています。

    ワクチンは発症を完全に防げるわけではありませんが、感染した場合の症状を軽減し、重症化や後遺症のリスクを低減します。

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