カンタリジンとは何か?
カンタリジンはブラスター甲虫やスペインハエから抽出される有毒なテルペノイドです。
背景
フランスの化学者ピエール・ロビケは、1810年に昆虫からカンタリジンを初めて抽出・単離しました。カンタリジンは無臭・無色の結晶性固体で、常温でも固体のままです。
製造過程
雄のブラスター甲虫はカンタリジンを分泌し、交尾時に雌に提供します。雌は受け取ったカンタリジンで卵を包み、外敵から保護します。
毒性
カンタリジンは極めて有毒で、経口摂取すると尿路刺激や生殖器の腫脹を引き起こすことがあります。男性では持続勃起(4時間以上続く)を招く危険性もあります。
医療用途
有害性はあるものの、カンタリジンは医療分野で利用されます。疣(いぼ)除去やタトゥー除去、子供に多いウイルス性皮膚疾患「モルスクム・コンタジオーサム」の小さな丘疹治療に用いられます。
注意点
カンタリジンは副作用のリスクが高く、致死量(LD50)は約0.5 mgと非常に低いです。たとえ10 mg程度でも致命的になる可能性があります。
中毒症状
中毒の主な症状は激しい腹痛と血尿(尿中に赤血球が混入)です。
