アキレス腱の損傷とその対処法

ギリシャ神話に登場する「アキレスのかかと」とは違い、私たちが持つのは「アキレス腱」です。かかとからふくらはぎの後ろを走るこの腱は、スポーツや日常の歩行で頻繁に使われます。そのため、特にテニスやサッカーなどの選手に腱のトラブルが多く見られます。

アキレス腱症(腱症)

腱症は慢性的な障害で、触れると痛みがありますが、腫れや炎症は伴いません。腱内部に微細な裂け目が多数できることが原因で、最初は自覚症状がなく、時間とともに悪化します。治療法としては、毎日のストレッチ、理学療法、インソールの使用が効果的です。

アキレス腱炎

腱炎は腱が炎症や刺激を受けた状態です。過度の使用や、かかとを強く地面に打ち付けることで起こります。放置すると症状が進行するため、早期の対処が重要です。軽度の場合は安静とアイシングで腫れを抑え、重度の場合は松葉杖や腱の固定が必要になることがあります。

踵の打撲(ヘル・コンテューション)

高い場所からのジャンプや激しい運動でかかとの裏側に強い衝撃が加わると、踵が打ち身になることがあります。腱に近いため、アキレス腱の損傷と勘違いされがちです。歩行時に痛みがあり、圧迫に対して敏感になります。対策は、患部を毎日氷で冷やし、負荷を極力かけないようにすることです。

腱断裂

アキレス腱は非常に強靭ですが、重度の外傷があると完全に断裂することがあります。断裂すると腱がふくらはぎの筋肉と切れ離れ、足首が固定されてしまいます。断裂が疑われる場合は、すぐに整形外科医の診察を受け、手術やリハビリの指示を仰ぎましょう。

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