不動状態が身体システムに与える影響
心血管系
心血管系は血液を全身に送り、酸素や栄養素を供給します。安静にすると心臓は同じ血流を保つために負荷が増し、血栓ができやすくなります。また、筋肉の収縮が減少するため血液循環が鈍くなります。
呼吸器系
呼吸器系も活動が低下すると影響を受けます。筋肉が働かないため肺に余分な液体がたまりやすく、呼吸が浅くなります。その結果、使用されない肺胞が虚脱し、酸素・二酸化炭素の交換が低下します。
筋骨格系
筋肉と骨格は特に影響が大きいです。使用しない筋肉は萎縮し、短縮・柔軟性が失われます。骨は圧力が減少することでカルシウム吸収が低下し、骨密度が減少します。これが長期の不動状態での主な問題です。
神経系
長時間の圧迫により感覚が変化し、痛みやしびれ、感覚消失、さらには神経の痙攣が起こることがあります。
消化器系
活動低下で食欲が減少し、消化速度が遅くなります。その結果、便秘や糞便の硬化が起こりやすくなります。
泌尿生殖系
体液バランスの調整が低下し、むくみや膀胱感染、腎結石のリスクが上がります。膀胱筋も弱くなるため排尿が不完全になりやすく、感染リスクが増大します。
代謝系
代謝が低下し、電解質バランスが乱れやすくなります。その結果、吐き気、消化不良、ガスが溜まりやすくなるなどの症状が現れます。
皮膚系
皮膚は圧迫部位に褥瘡(床ずれ)ができやすく、傷の治癒が遅れます。また、体液貯留によるむくみも頻繁に見られます。
