安全確保と応急処置の手順
緊急時に安全を確保し、適切な応急処置を行うことで、被害者の状態悪化を防ぎ、さらなる怪我や損傷のリスクを減らすことができます。救助者が落ち着いて行動できれば、被害者への心理的負担も軽減されます。
安全確保のポイント
救助に向かう際は、まず現場の危険要因を確認します。交通事故現場の車両や通行、倒れた電線、野生動物、ミツバチの巣などが典型的な危険です。危険がある場合は、被害者を安全な場所へ移動させてから処置を開始してください。例えば、ミツバチに刺された被害者の近くに巣がある場合、蜂が群がって救助者や被害者を襲う危険があるため、巣から離れた場所へ移す必要があります。
アレルギー反応の応急処置
アレルギー反応は軽度から重度まで幅があります。軽度は発赤・かゆみ・じんましん、重度は舌や気道の腫れで生命に関わります。まずは原因物質を除去し、刺された場合は刺し針を優しく取り除きます。
次に、患部を石鹸と水で洗浄し、ステロイド軟膏を塗布します。抗ヒスタミン薬(例:ベナドリル)を経口で服用すると症状が緩和されます。腫れがひどいときは冷却剤で冷やし、かゆみを抑えます。気道が閉塞しそうな重症例は、直ちに救急医療(救急隊)に連絡してください。
包帯の巻き方
包帯はガーゼと巻きガーゼで構成します。まず、ガーゼの正方形を傷口に当て、指で固定します。その上から巻きガーゼでしっかりと固定しますが、血行が阻害されないように注意します。皮膚が青白くなる、しびれる、冷たくなる場合は巻きすぎです。手に包帯をする際は、できるだけ指先を露出させ、血流が確保できているか確認してください。
止血の基本手順
出血は皮膚が破れたときに起こります。まずは石鹸と水で傷口を洗浄し、汚れや細菌を除去します。その後、清潔なガーゼや布で直接圧迫し、血流を止めます。ガーゼが血で飽和したら、上に新しいガーゼを重ねて圧迫を続けます。
軽度の出血は抗菌軟膏と絆創膏でカバーできますが、出血が激しい場合は患部を心臓より上に上げ、血流を減少させます。冷却剤をガーゼの上に置くとさらに止血が促進されます。重度の出血は速やかに医療機関へ搬送してください。
やけどの応急処置
熱傷は熱源によるもので、1度、2度、3度の3段階に分類されます。1度は赤くなり、触れると痛みがあります(例:日焼け)。まず熱源を取り除き、流水で患部を10分以上冷やします。その後、乾いた清潔なガーゼで覆い、痛み止めのやけどジェルや抗菌軟膏を塗布します。
2度のやけどは水ぶくれができ、痛みと腫れが伴います。抗菌軟膏を塗り、非粘着性の包帯で保護します。3度のやけどは皮膚が白変または焦げたようになり、神経が損傷しているため痛みが少ないことがあります。3度やけどは濡れた滅菌ガーゼで覆い、直ちに医療機関での専門治療が必要です。
