緊急時の負傷者搬送手順

さらなる負傷を防ぐ

  • 負傷者を移動させる前に、出血や骨折の有無を確認します。まずは呼吸が確保できているか確認し、出血がある場合は止血を優先します。傷口やその上位の大動脈を指で圧迫し、止血帯は最終手段としてのみ使用してください。四肢が負傷している場合は、心臓より高く上げて血液の流出を遅らせます。

    骨折が疑われる場合は、無理に整復しようとせず、鋭利な骨端が周囲を傷つけないように棒や板で側面から固定し、スプリントで支えて動きを抑えます。

負傷者の搬送

  • 搬送方法は負傷部位・環境・距離に応じて選択します。骨折や脊髄・頸椎損傷が疑われる場合は、背中や肩にかけて運ぶ「ファイヤーマン・キャリー」は使用しません。特に頸部損傷が疑われる人は絶対に動かさないでください。

    骨折がない場合のファイヤーマン・キャリー手順は次の通りです。まず負傷者を仰向けにし、片腕を腰回りで抱き、足元から持ち上げて立たせます。背中の筋肉を使い、腰ではなく脚の力で持ち上げます。近くの手で最も近い手首を掴み、肩に掛けるように持ち上げ、もう一方の手は太ももの下に回します。膝は支えにせず、体幹を背中に均等に乗せてバランスを保ちます。

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