反復性ストレス障害(RSI)の概要と対策

定義

反復性ストレス障害(RSI)は、同じ動作を繰り返すことで関節、腱、筋肉に過度の負荷がかかり、炎症や組織損傷を引き起こす障害の総称です。アルフレッド・I・デュポン小児病院の医師によれば、RSIは「体に繰り返し摩耗が生じることで起こる100種類以上の障害や疾患」を含みます。主に手首、肘、肩、手に多く見られますが、首から背中、膝、足首にまで及ぶことがあります。

呼称

RSIは他にも「過使用障害」「反復性動作障害」「累積外傷障害」「反復性緊張障害」などと呼ばれます。診断ラベルとして「反復性ストレス障害」は広範すぎるため、具体的な診断名(例:腱炎)を用いる方が望ましいと、米国手外科医会は指摘しています。

原因

メイヨークリニックによれば、繰り返しの動作を伴うほぼすべての活動がRSIの原因となり得ます。テニスのサーブや楽器演奏、パソコン作業、ビデオゲーム、木工、園芸、腕のねじれや姿勢の悪さなどが典型例です。職場では組立ライン作業や美容師のカット作業もリスクが高いです。

種類

  • 滑液包炎(バースティティス)― 重いバックパックや膝・肩への負荷で関節のクッション袋が炎症を起こす。
  • 手根管症候群― 手首を過度に曲げ続けることで小さな部位が腫れ、しびれや痛みが生じる。
  • テニス肘(外側上顆炎)― 肘の外側に痛みと腫れが出る。
  • 腱炎― 筋肉の過度な伸張により腱が炎症を起こす。

症状

しびれ、感覚の鈍化、腫れ、疼痛、筋力や柔軟性の低下などが代表的な症状です。

治療

まずは患部を休ませ、炎症を抑えることが基本です。必要に応じてスプリントで可動域を制限し、非ステロイド性抗炎症薬(例:イブプロフェン、アセトアミノフェン)やステロイド注射が処方されます。腫れが治まったら、理学療法で筋力と可動域を回復させます。

予防

RSI予防の鍵は「長時間の同一動作を避け、エルゴノミクスを徹底する」ことです。同じ作業を続ける場合は定期的に休憩を取り、筋肉を伸ばすストレッチを行いましょう。作業環境は、姿勢が自然で快適になるように機器の位置や高さを調整することが重要です。例えば、パソコンのキーボードは手首が自然な角度になるよう配置し、足は床にしっかりつけ、背筋はまっすぐに保ちます。

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