患者の迅速評価で複数の創傷が見つかったらどう対処すべきか
生命に関わる危険の優先処置
まず、致命的な出血や開胸創傷、重要部位への貫通物など、直ちに生命を脅かす創傷がないか確認します。
重度の出血がある場合は、直接圧迫や必要に応じて止血帯で止血します。
全身の迅速サーベイ
患者全体を素早く観察し、目に見えるすべての創傷を把握します。
創傷の優先順位付け
即時処置が必要な創傷と、後回しにできる創傷を区別します。特に優先すべきは以下です。
- 頭部・頸部・胸部の創傷
- 開放骨折
- 大量出血を伴う深部創傷
ABCの確認
気道が確保されているか、呼吸が十分か、循環が維持されているかをチェックします。
止血
出血している創傷には、清潔な布や包帯で直接圧迫し、血液の喪失を止めます。
創傷の洗浄
清潔な水または滅菌生理食塩水で優しく洗い、目に見える汚れや破片を除去します。
創傷の覆い
清潔で乾いたドレッシングで創傷を覆い、感染を防ぎます。
疼痛管理
訓練レベルに応じた鎮痛薬を投与し、患者の痛みを和らげます。
専門医への搬送
可能な限り速やかに医療機関へ搬送し、さらなる評価と治療を受けさせます。
記録と情報共有
初期評価での観察結果と実施した処置を詳細に記録し、次の医療従事者へ正確に伝えます。
チーム連携
複数の救助者や医療提供者がいる場合は、情報を共有しながら協調してケアを行い、患者に最適な治療を提供します。
継続的モニタリング
専門医が到着するまでの間、バイタルサイン、気道、状態の変化を継続的に観察します。
生命を脅かす創傷を最優先に止血し、基本的な生命機能を安定させることで、より高度な医療が受けられるまでの最善のケアが提供できます。
