歯周病と歯肉炎
歯周病は主に歯肉炎と歯周炎の二段階に分かれます。歯肉炎は歯茎だけに起こる軽度の炎症で、放置すると歯周炎へと進行し、歯を失うリスクが高まります。治療は病状の進行度に応じて異なりますが、適切な口腔衛生で進行を防げます。
歯周病のリスク要因
がん治療薬、経口避妊薬、ステロイド、糖尿病などの全身疾患は歯周病のリスクを高めます。また、摩耗した古い詰め物や不適合のブリッジも原因となります。
歯周病の症状
米国歯科衛生士協会によると、米国成人の約80%が何らかの歯周病を抱えているものの、多くは自覚していません。主な症状は、赤く腫れた歯茎、出血しやすい歯茎、歯と歯茎の結合が緩む、歯が揺れる、口臭が強くなるなどです。
口腔がんとの関係
第3回国民健康栄養調査では、歯周病患者は非患者に比べ口腔がんになるリスクが約4倍高いことが報告されました。ただし、歯周病が直接がんを引き起こす決定的な証拠はまだ得られていません。
歯周病と舌がんの関連性
米国歯科医師会(ADA)によると、歯周病による骨吸収が進むほど舌がんの罹患リスクが上昇します。ニューヨーク州立大学バッファロー校とロズウェル・パークがん研究所の研究では、歯槽骨が1mm失われるごとに舌がんリスクが5倍以上に増加することが示されました(男性のみ対象、喫煙や年齢は考慮されていません)。なお、虫歯や詰め物、クラウン、根管治療は舌がんリスクに大きな影響を与えないと結論付けられています。
