フリッパー(仮義歯)で食事する際の注意点
フリッパー(仮義歯)とは
フリッパーは、アクリル製の一時的な取り外し可能部分義歯で、欠損した歯1本または数本を補うために使用されます。正式名称は「ステイプレート」です。主に前歯の欠損を、ブリッジや永久的な部分義歯が作成できるまでの暫定的な代用品として用いられます。
フリッパーが必要になる理由
通常、欠損した前歯はブリッジで補いますが、ブリッジを作成するには欠損部位の骨と歯肉が完全に回復している必要があります。その間、審美的な目的でフリッパーが使用されます。フリッパーは歯の裏側に装着し、吸引力と少量の義歯接着剤で保持されます。
なぜ「フリッパー」と呼ばれるのか
仮義歯は歯にしっかり固定されていないため、会話や食事の際に舌で触れると外れやすく、前方に「ひっくり返す」ように落ちることがあります。下顎用のフリッパーは下歯の裏側から緩むこともあり、舌の動きで簡単に口から飛び出してしまうことから「フリッパー(ひっくり返すもの)」と呼ばれます。
食事時の問題点
フリッパーは審美目的の補綴物であり、噛み合わせや食事に使用すべきではありません。食事前に必ず取り外し、保管してください。フリッパーを装着したまま食べると、破損して歯が飲み込まれる危険があります。また、食べ物がアクリルの下に挟まると不快感やフリッパーの損傷につながります。
フリッパーが割れた場合の対処法
破損した場合は、破片(歯も含む)をすべて保管し、すぐに歯科医に連絡します。破損箇所が小さい場合は、歯科医が既存のアクリルを削り取り、再度アクリルを充填して修復できます。修復後は研磨・調整を行い、咬合を確認したうえで患者に返却します。
