顎顔面外科手術の概要と主な治療法
親知らず(智歯)抜歯
成人は通常32本の歯を持ちますが、智歯は埋伏しやすく、周囲の歯を圧迫して虫歯や激しい痛みを引き起こすことがあります。放置すると歯の腐食が顎骨まで進行し、顎の形状に影響を与えることがあります。
歯科インプラント
既存の歯に不満がある場合や審美的な欠損を補うために、インプラントが用いられます。金属製のポストを顎骨に埋め込み、その上に人工歯を装着することで、自然な噛み心地と見た目を実現します。重度の顎骨欠損がある場合は、骨移植が必要になることが多く、全口インプラントは完了まで最低6か月を要します。
顎関節症(TMJ)
顎関節症は顎関節の機能不全で、激しい疼痛や顎のロック(開いたまままたは閉じたまま)を引き起こし、会話・食事が困難になります。歯ぎしりや外傷が原因となり、顎の位置がずれることで噛み合わせがずれることもあります。
骨移植
歯を失った部位は顎骨が吸収しやすく、インプラント手術の前に骨移植が必要になることがあります。自己骨(主に大腿部や腸骨)を採取し、欠損部位に移植することで新たな骨形成が促進され、欠損が埋まります。
口唇口蓋裂の修復
妊娠初期に上顎の軟口蓋が完全に融合しないと、口唇裂や口蓋裂が生じます。外科的に裂部を閉じ、必要に応じて他部位から採取した骨を移植して口蓋に埋め込むことで、機能と審美性を回復します。多くの場合、単一の移植で十分です。
