有害な義歯材料について

義歯は不快感の原因になることがありますが、ジョージ・ワシントンがヒポポタマス象牙で作った義歯以来、材料や製造技術は大きく進歩しました。しかし、現代の義歯でも適合が不十分だったり、使用される素材やクリームに注意が必要です。特に、亜鉛やベリリウムを含む製品は、適切に管理しないと健康に害を及ぼすことがあります。

亜鉛過剰

2010年2月、製薬大手グラクソ・スミスクラインは、亜鉛含有量が高い義歯用クリーム「Super Poligrip」の製造を中止しました。これは、義歯使用者が過剰にクリームを使用し、亜鉛過剰症を起こした事例が多数報告されたためです。亜鉛は接着性を高めるために適量であれば安全ですが、過剰摂取は銅欠乏を招き、重度の神経障害を引き起こす恐れがあります。現在でも、亜鉛を含む「Fixodent」は使用されていますが、濃度は大幅に低減されています。

ベリリウム

多くの義歯フレームや補綴物はベースメタル合金で作られ、強度向上のためにベリリウムが添加されることがあります。しかし、ベリリウムは皮膚炎から慢性ベリリウム病(肉芽腫性肺疾患)まで、さまざまな健康障害と関連しています。特に、義歯の研磨や調整作業を行う技工士や歯科医師にとっては、吸入や皮膚接触によるリスクが高いと米国歯科医師会(ADA)は警告しています。

代替手段

亜鉛やベリリウムを含まない義歯用クリームや、金属合金を使用しない義歯は多数市販されています。義歯に不安がある場合は、まず歯科医師に相談し、適切な装着状態や使用素材についてチェックしてもらいましょう。専門家の指導のもとで安全な製品を選ぶことが、口腔内の健康を守る第一歩です。

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