人間の歯の解剖学と発達
乳歯(一次歯)
乳歯は生後1年目に形成され、6歳から11歳頃に抜け始めます。子どもは合計20本の乳歯を持ち、上顎・下顎それぞれに切歯4本、犬歯2本、臼歯4本が配置されます。切歯は前方に位置し食物を切り裂く役割、犬歯は尖った形状で食物を掴む役割、臼歯は後方ですりつぶす役割を担います。乳歯は永久歯に比べて小さく、エナメル質が薄く、先端が丸みを帯びています。
混合歯列期
乳歯は平均寿命の約6%しか機能せず、6歳頃に抜け始めます。思春期前までの期間、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」と呼ばれる状態が続きます。永久歯は約20歳までにすべて生え揃い、顎が永久歯を収容できるサイズに成長した段階で乳歯はすべて抜け落ちます。
永久歯:上顎弓(上顎歯列)
永久歯は合計32本で、上顎・下顎それぞれに切歯4本、犬歯2本、前臼歯(小臼歯)2本、臼歯6本が並びます。上顎弓は乳歯に比べて切歯・犬歯・臼歯が大きく、前臼歯が新たに加わります。前臼歯は切歯や犬歯で裂かれた食物を臼歯へと伝え、咀嚼を助けます。
永久歯:下顎弓(下顎歯列)
下顎弓は上顎弓とほぼ同様の構成で、切歯・犬歯・前臼歯・臼歯が同数配置されます。下顎の切歯は上顎よりもやや薄く、歯根部近くに「窪み(凹み)」があり、噛み合わせ時の安定性を高めます。
親知らず(第三大臼歯)
親知らずは人間の口腔内で最後に発育する歯で、18歳から23歳頃に生えてきます。顎のサイズが足りない場合、親知らずは埋伏(インパクト)し、歯茎の下で固定されて痛みや歯列の乱れを引き起こすことがあります。
