歯垢と心臓病の関係

概要

歯垢と動脈プラークは異なる環境で形成され、成分も異なります。歯垢は口腔内に数百種の細菌が集まってでき、動脈プラークは脂質が血管壁に沈着したものです。歯周病と心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中、動脈硬化)との関連は多くの研究で示唆されています。動物実験でも歯周病が動脈硬化を促進することが確認されています。

予防策

心血管疾患を抱える患者は、歯科治療前に抗生物質を投与することで、細菌性心内膜炎のリスクを低減できます(Colgate)。

起こり得る事象

歯科治療中に口腔内の細菌が血流に入り、血管を刺激すると、動脈プラークが形成・増大し、血流が妨げられます。血流障害は心筋梗塞を引き起こし、プラークが剥がれ脳血管を塞げば脳卒中につながります。

リスク低減のポイント

歯周病は歯垢の蓄積が原因です。毎日のブラッシングとフロスで歯垢を除去すれば、歯周病リスクが下がり、結果として心血管系への影響も抑えられます。

歯と命を守るために

歯周炎・歯周病(特に重症の歯周炎)は心臓病リスクを高めます。一方、虫歯自体は心疾患と直接関係しません。口腔内の歯垢や歯石が多いほど、冠動脈疾患のリスクは上昇します。歯周病患者は全死亡リスクが約23%増、重度の歯周炎患者は約50%増加すると報告されています。口腔ケアで歯周病を防ぐことは、歯を守るだけでなく、命を守る可能性もあります。

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