歯周病治療に用いられる薬剤
口腔内には常在菌が多数存在しますが、健康な歯茎はそれらを遮断し、歯周病の発症を防ぎます。歯茎が炎症や退縮で弱くなると、細菌が歯根や歯周組織に侵入し、病状が進行します。
歯科医師のジョセフ・S・ドヴガン氏によると、細菌は側根管や副根管を通じて歯茎や歯に侵入し、歯周組織を破壊します。この段階になると専門的な治療が必要となり、歯科医はさまざまな薬剤を組み合わせて対処します。
テトラサイクリン系抗生物質
- テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリンなどが代表的です。
- 歯茎の炎症を抑え、コラゲナーゼという組織破壊酵素の活性を阻害します。
- 主に経口投与ですが、ドキシサイクリンは局所投与(ジェルやリンス)でも使用されます。
クロルヘキシジン
- プラーク形成と歯肉炎の進行を抑える抗菌剤です。
- 「ペリデックス」「ペリオチップ」「ペリオガード」などの形で、歯茎下に設置し直接抗菌作用を発揮します。
- 副作用として歯や義歯の着色が起こることがあります。
ペニシリン系・マクロライド系抗生物質
- アモキシシリン、エリスロマイシン、ペニシリンなどが用いられます。
- 歯周膿瘍や重篤な感染症に対し、経口で一定期間投与し感染を除去します。
カルボカイン(局所麻酔薬)
- 歯周治療時の疼痛や不快感を軽減するために使用します。
- 口腔粘膜の深部に注射し、神経伝導を遮断して感覚を鈍らせます。
鎮痛薬
- コデインやヒドロコドンなどのオピオイド系鎮痛薬が処方されることがあります。
- 治療前後の痛みをコントロールし、患者の快適さを保ちます。
