深い歯の掃除が必要な理由

歯周病の始まり

プラークが歯肉の下に蓄積し、石灰化して歯石(タルト)になります。歯石は硬くざらつき、歯と根面に付着したままになると、さらにプラークがたまりやすくなり、歯周ポケットが拡大します。深い歯の掃除でこの歯石を除去しないと、歯根が徐々に侵食され、歯周病が進行します。

スケーリングとルートプレーニングの仕組み

スケーリングは、手用器具や超音波スケーラーで歯石を削り取り、歯と根面のプラークを除去する作業です。超音波装置は振動チップで歯石を叩き落とし、同時に水で冷却しながら緩んだ粒子を洗い流します。

スケーリングの後には、根面がざらつくことがあるため、ルートプレーニングで表面を滑らかに整えます。根面が平滑になると、歯肉が刺激なく回復しやすくなり、腫れが引き、ポケットは徐々に1〜3mmに縮まります。

不快感と所要時間

ポケットが深いほど処置に時間がかかり、個人差はありますが不快感は軽いことが多いです。患者さんによってはスクレーピング感だけで痛みはほとんどありません。歯科医や歯科衛生士は、局所麻酔や鎮痛剤の使用などで不快感を和らげる方法を提案します。

治療は口の四分の一、半分、または全体を対象に行い、病状や患者の希望に合わせて分割して実施します。最初の診療は歯石が多く時間がかかりますが、以降は数回に分けて短時間で済むことが一般的です。

フォローアップ

適切な口腔ケアと定期的な歯科受診で歯周病は管理できます。

深い歯の掃除後は数日間、歯肉が痛みや温度に敏感になることがあります。市販の鎮痛剤や知覚過敏用歯磨き粉で対処し、必要に応じて抗菌マウスウォッシュを使用します。

特別な指示がない限り、普段通りにブラッシングとフロスを続けてください。治癒過程で軽い出血が数日続くことがありますが、過度の出血・腫れ・激しい痛みがある場合はすぐに歯科医に連絡してください。

歯周病は一度治るわけではなく、病状に応じた定期的な再クリーニングが必要です。根の損傷は不可逆ですが、早期に発見すれば管理・改善が可能です。

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