過酸化カルバミド(過酸化尿素)使用時のリスクと注意点

明るい笑顔は多くの扉を開く鍵ですが、コーヒーや紅茶、赤ワイン、特定の抗生物質、タバコなど口に入れるものが歯の白さを損ないます。1990年代半ばからは自宅で使用できるホワイトニングキットが普及し、米歯科医師会(ADA)も一部製品を承認していますが、リスクが全くないわけではありません。

過酸化カルバミドとは

過酸化カルバミドは過酸化水素と尿素からなる酸化剤です。純粋な状態では白色の結晶粉末または結晶体で、皮膚や眼、呼吸器に刺激性があります。市販の自宅用ホワイトニングキットの多くは10〜15%の濃度の過酸化カルバミドを使用しています。

作用機序

過酸化カルバミドの有効成分は過酸化水素で、歯の表面に付着した色素を酸化させて漂白します。濃度が高く、歯に長時間接触すればするほど漂白効果は高まりますが、35%を超える濃度は化学火傷のリスクがあります。

適正使用

歯科医師の指示に従って使用しても、稀に「ジンガー」と呼ばれる急激な激痛が起こることがあります。この場合は虫歯やひび割れの有無を確認するために歯科医師に相談し、アスピリンやタイレノールなど市販の鎮痛剤で一時的に痛みを和らげます。通常、痛みは数分で収まります。

過剰使用のリスク

市販の漂白剤を年に1〜2回、2週間程度使用する分には大きな問題はありませんが、毎日や毎週の使用は推奨されません。過剰に使用すると、エナメルが青白く変色したり、歯茎が刺激されたり、白さがムラになるほか、知覚過敏が起こります。さらに、ひびや虫歯から薬剤が内部に浸入すると、根管治療が必要になることがあります。

依存症的使用

完璧な体型を求める神経性食欲不全と同様に、身体醜形障害(BDD)を抱える人が「完璧に白い歯」への執着から過度にホワイトニングキットを使用し、上記の副作用を招くケースがあります。Brown Medical Schoolの精神科教授カサリン・A・フィリップス博士の研究では、BDD患者200人中約3割が痛みや知覚過敏があるにも関わらず漂白を続けたと報告されています。

まとめ

過酸化カルバミドは適切に使用すれば安全に歯を白くできますが、濃度・使用頻度・使用時間を守らないと歯や歯茎に深刻なダメージを与える恐れがあります。歯科医師と相談しながら、正しい方法でホワイトニングを行いましょう。

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