タバコは胎児にどのような影響を与えるか?
喫煙は肺がんやさまざまな疾患の原因として広く知られていますが、妊娠中の喫煙は特に危険です。妊婦がタバコを吸うと、妊娠中だけでなく出産後にも多数の健康リスクが増加します。
体重とサイズへの影響
タバコの煙に含まれる一酸化炭素やニコチンは胎児の成長を阻害します。喫煙者の子どもは、非喫煙者の子どもに比べて平均150〜250グラム軽く、身長や胸囲・頭囲も小さくなる傾向があります。特に10代の妊婦の場合、その影響は顕著です。また、男性胎児は女性胎児に比べて体重減少や体脂肪量の低下、頭囲の小ささが顕著です。
主な有害物質は一酸化炭素とニコチンですが、カドミウムやトルエンも成長阻害に関与しています。
脳機能への影響
胎児期にタバコにさらされた子どもは、学習障害や行動問題、IQの低下リスクが高くなります。認知機能に関するテストの得点が低く、言語発達が遅れることも報告されています。ただし、研究によっては社会経済的要因が影響している可能性も指摘されています。
さらに、出生後3歳までの子どもで、母親が妊娠中に喫煙していた場合、未熟さや攻撃的行動、対立的行動が顕著に見られます。これらの結果は、家庭環境や社会経済的状況を調整した後でも同様です。
体と肺への影響
低体重に伴い、出生時に身体が未熟になることがあります。その結果、呼吸器が十分に発達せず、呼吸補助が必要になるケースが増えます。喫煙者の子どもは喘息の罹患率が高く、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが2〜3倍に上昇します。
