乳児の目の健康問題と早期対策
乳児期に見られる目の疾患は、発達の過程で気づかれにくいことが多いです。米国視能訓練士協会の調査によると、2歳未満の子どものうち、眼科受診経験がある母親はわずか13%で、10%の子どもが未診断の目の問題を抱えている可能性があります。そのため、親が典型的な症状に気付くことが重要です。
結膜炎(ピンクアイ)
新生児では涙道閉塞や異物による刺激が原因で結膜炎が起こります。主な症状はまぶたの腫れ、目の涙や膿様の分泌です。治療は抗生物質点眼薬や軟膏が一般的です。
弱視(アンビリオプ)
弱視は乳児に比較的多く見られ、100人の子どもに2〜3人が罹患するとされています。18か月頃に発症しやすく、目がずれる、奥行き感覚が乏しいといった症状が現れます。治療法としてはアトロピン点眼や遮眼パッチがあり、視力の発達を促します。
斜視(ストラビズム)
斜視は弱視が原因で起こることが多く、目の位置が揃わないのが特徴です。生後4か月以降に斜視が見られたら眼科専門医の診察を受けるべきです。早期発見が鍵で、主な治療は眼鏡の装用や手術です。
白内障
乳児の白内障は先天性がほとんどで、代謝性疾患のサインであることもあります。小児の約0.4%が罹患し、片目(単眼)または両眼(双眼)に現れます。症状は視力低下が顕著になるまでほとんど自覚されません。治療は眼鏡または白内障手術です。
その他の目の問題のサイン
目の過剰な涙、異常な眼球運動、光に対する過敏性などが見られたら注意が必要です。リスクがある子どもは、生後6か月から12か月の間に視能訓練士による検査を受けることが推奨されています。早期介入は健康面でも費用面でも有効です。
